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Profile

浅井純⼦(あさいじゅんこ)

1973年6⽉⽣まれ/⼤阪市出⾝

1992年 相愛学園中学校・⾼等学校卒業
1994年 成蹊⼥⼦短期⼤学栄養学科卒業栄養⼠免許取得
2016年 盲学校理療科卒業
あんま、マッサージ、指圧国家免許取得
2016年 マツオインターナショナル⼊社
2022年 株式会社『純度100』設⽴ 代表取締役

⾃⼰PRわたしの思い

30歳まで健常者として、⽇常を当たり前のこととして暮らしてきましたが、2003年突発性周辺部⾓膜潰瘍を発症。⾓膜移植を繰り返すも15年後には全盲となり、すべての光を失う⽇がきました。

⼤量の投薬、数えきれない通院、過酷な⼿術、⼊院。⾃暴⾃棄になりそうな葛藤に揺れるなか盲学校で学び、「あん摩マッサージ指圧師免許」という国家資格を取得しました。
2015年からマツオインターナショナル株式会社に⼊社し、福利厚⽣部で社員の体と⼼のサポートをしています。

2022年2⽉には株式会社KADOKAWAより『⽬の⾒えない私が「真っ⽩な世界」で⾒つけたこと』を上梓。

2022年5⽉に、暗闇で施術する「暗闇ヘッドスパサロン『純度100』」を設⽴しました。
⽇本で⼀番盲⼈が憧れる会社を⽬指しています。この先は、障害者雇⽤を積極的に受け⼊れていきたい、とも考えています。

現在は、盲導⽝と共に⼩学校のゲストティーチャーとして活動する傍ら、SNSを通してネットニュースサイト・新聞・TVなどのメディアにも多数取り上げられ、視覚障害者と盲導⽝の理解を深めるための啓発活動を⾏っております。

2022年5⽉11⽇には、阪神甲⼦園球場にて阪神タイガースの始球式(ファーストピッチセレモニー)も⾏いました。

冒頭の繰り返しとなりますが、私は30歳まで普通に⽬が⾒えていました。視覚障害者になることは想像したこともありませんでした。
今、全盲となった私は、⼤好きだった「ウィンドウショッピングができません」、「テレビや写真も眺められません」、「旅⾏に⾏っても美しい景⾊を⾒ることが叶いません」。完全に視覚障害者となりました。けれど、よく考えてみると、私にできないことは「⾒ること」だけです。

たくさんの⼈に出会い、励まされ、⾏く先々でお⼿伝いをしていただいています。
盲導⽝ヴィヴィッドもそばにいてくれます。そのような⾃分にできることを前向きに考えたとき、「⼈の役に⽴ちたい」、「チャレンジしたい」、「伝えたい」と切望するようになりました。

現在は、マツオインターナショナルの社員であり、個⼈事業主という⽴場です。皆さんのご理解とご協⼒に⽀えられながら、⽇々粛々と仕事をしています。

プライベートでは、講演活動に加え、舞台や社交ダンス。ウクレレ演奏や⾳楽コンサートの出演。英会話の特訓など精⼒的に楽しんでいます。

これら⾃分のすべてをひっくるめて、障害を持ったとしても「明るく楽しく⽣きることができる」ということを広く伝えていきたいのです。全盲の世界を「超ポジティブに⽣きる」をモットーに、僭越ながら「天然で愉快なメンタルコーチ」として、多くの⼈に笑顔と勇気を提供できれば、と考えております。

⻄垣本⽇はこのような機会を頂きまして、ありがとうございます。

浅井さんこちらこそよろしくお願いします!(元気いっぱい)

⻄垣 私たちは今まで、クライアントに依頼されたものを作るOEMの仕事が主流だったのですが、今後は依頼されたものをそのまま作るのではなく、その先の使⽤者のシーンやライフスタイルに寄り添った商品を考えていかなければならないと思っています。

そういった意味でWith Knitのブランドコンセプトは、「⼈々のライフスタイルに寄り添う」と定めています。

唐突ですが、浅井さんには”寄り添う”と聞いて、どういったことを思い浮かばれますか?

浅井さん 私はヘッドスパを経営してますが、その仕事の中で、”寄り添う”と⾔う感覚はあまりないですね。

お客様は職業や年齢・性別・未婚・既婚と様々ですが、私から⾊々とお客様に質問することは無いです。

でもほとんどのお客様は⾊々とお話をしてくれますし、わたしの⽬の障害のことから始まり、最後には私がお客様の相談をお聞きすると⾔うケースも少なくありませんね。

⻄垣それって、とてもお客様に寄り添ってますよね!

浅井さん そうですか!?(笑)

でもやっぱり”寄り添う”と⾔う⾔葉を聞くと私の頭に浮かぶのはマラソンの伴奏者やまさに24時間私の横にいるヴィヴィちゃん(ヴィヴィッド君)ですね。

私が家にいる時も外出する時もいつも⼀緒にいてくれる⼤事なパートナーです。

因みに、ヴィヴィちゃんは洋服を着ているけど、これは別にファッションで着てる訳ではないんですよ。
もちろん⼩型⽝は、かわいいと⾔う理由で服を着せている⼦もいますけど。
何の意味があるかわかりますか?

⻄垣えっ、ファッション以外になにか理由があるんですか?考えたことも無かったです。

浅井さん 実は⽝の⽑が落ちないように服を着せているんです。

この⼦達は私達のような⽬の障害がある⼈の⽬の代わりになって同⾏するので、ホテルでもレストランでも⼀緒に⾏動します。

しかしながら、⽇本ではまだまだ盲導⽝の認識が低く、同伴を断られるケースも少なくありません。

⻄垣そんな場合は浅井さんはどのような対応をされるのですか?

浅井さん お断りをする⼈は、補助⽝法という法律を知らないだけなんです。

ですのでたとえ時間が掛かっても、お店にはしっかりと説明し、⼊店させて頂くように努⼒しています。
※⾝体障害者補助⽝法(2003年10⽉全⾯施⾏)、障害者差別解消法(2016年4⽉施⾏)により法的権利として認められ、施設側は受け⼊れ義務があります。

また盲導⽝が⼊店した時の態度や⾏動を知るとほとんどのお店側の⽅が感⼼をし、またお越しくださいとお声掛けをいただいたりしています。

そのような私の⾏動が次の⼈に繋がる⼀歩になる、と信じています。

⻄垣 まだまだ知らないことがたくさんあります。

街でたまに盲導⽝を連れた⼈を⾒かけることもありますが、どのようにお声がけをしたら良いかが分からない、というのが正直なところです。

浅井さん そうでよね、⽇本⼈は親切なのでお願いすればほとんどの⽅が助けてくれるのですが、向こうから話しかけてくれることは少ないかもしれませんね。

私は困った時はズケズケとお願いしますけど(笑)

⻄垣 まさにお互いが”寄り添う”ということが⼤事ですね。
今回の対談のテーマが”寄り添う”ということなんですが、私たちが浅井さんやヴィヴィット君にWith Knitの技術を通して”寄り添える”ことが必ず何かあると思いました。

例えば、先ほどの⽝の⽑の話などは何かヒントがありそうな気がしているんですが。

浅井さんところで、⻄垣社⻑の会社では靴下以外のものも作れますか?

⻄垣はい、例えばどのようなものですか?

浅井さん ヴィヴィちゃんの服を作ってくれませんか?
盲導⽝に負担がかからず、なおかつ”かわいい”お洋服が欲しいです。

私はやっぱり”かわいい”がとても⼤事だと思います。
可愛くない服を着せて街を歩くより、かわいい服を着て街を歩く⽅が楽しくなりますよね。

⻄垣 なるほど、⾯⽩いですね! ぜひ、挑戦したいです。
他に何か要望はありますか?

浅井さんあと今の服は胴の部分だけですが、ヴィヴィちゃんや他の盲導⽝が着⼼地が良くて、さらに⽑が落ちないように腕の部分まである服が欲しいです!

⻄垣 分かりました、早速会社に持ち帰り、靴下ソムリエと相談します!

今回の対談のテーマからまた⼀つ新しい”寄り添う”が⽣まれそうですね。

本⽇は、このような機会を頂きまして本当にありがとうござました。

浅井さん こちらこそ楽しいお話ができました、ありがとうございました。
ヴィヴィちゃんの服、楽しみにしてますね!

今後、ヴィヴィッド君の服の開発プロジェクトについては、皆様にもSNSやブログを通じて進捗をご報告していきます。

YORISOU PROJECT

YORISOU PROJECTは、社長の西垣がゲストとの対談を通して得た要望や気づきを基にニット技術を駆使してモノづくりを行うプロジェクトです。

うまくいくか、いかないか。そんな、先が見通せないモノづくり奮闘記をご紹介します。

Nishigakiの考える「寄り添う」とは?

ニットの技術で人々のライフスタイルに寄り添いたい。

Nishigakiの考える「寄り添う」は「そばにぴったりと寄る」という意味ではなく、相手の気持ちになって考え、自分たちができるということで暮らし心地の向上や悩みの解消に貢献したいと考えています。 

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