肌へのあたり具合も検品の対象に
靴下の製造現場では、真っ白な検品板を検品用の靴下に差し込み、網目が整っているか、ほつれはないかなどの抜き打ち検査を行っています。
西垣では、このような見た目のチェックはもちろん、時には手を差し込んで肌へのあたり具合もチェック。実際に履かれる方の感触をイメージしながら仕上がり具合を確認しています。
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靴下の製造現場では、真っ白な検品板を検品用の靴下に差し込み、網目が整っているか、ほつれはないかなどの抜き打ち検査を行っています。
西垣では、このような見た目のチェックはもちろん、時には手を差し込んで肌へのあたり具合もチェック。実際に履かれる方の感触をイメージしながら仕上がり具合を確認しています。
検品作業を通して西垣はあることに疑問を感じていました。
なぜ、肌にずっと触れている中面はザラザラしているのに、人の目に触れる表面の方が滑らかに手が入っていくのか。
この現場で感じたちょっとした違和感は、「どこの靴下もそうだから」といった言葉で片付けられました。
西垣は自社の靴下づくりを始めました。
自分たちにできる今までに無い商品提案はなにかと考えたとき、かすかに頭の片隅に残っていたあの違和感から新しい商品像が浮かび上がってきたのです。
「せっかくいい糸を使うならその感触を味わってもらいたい。」
こうして、「裏返しソックス」プロジェクトがはじまりました。
今まで皮膚は刺激を神経に伝えるだけと認識されていましたが、研究結果によって、皮膚は一旦情報処理した上で神経に刺激を伝えていることが判明しました。
つまり、皮膚は、脳とは別に「考える力」があるというのです。
この本では、柔らかな肌着とゴワゴワの肌着を着比べる実験を行い、柔らかな肌着を着たほうがストレスホルモンが軽減することが分かっていると報告されています。
「皮膚は第三の脳」朝日出版社 傳田光洋(著)
順天堂かゆみセンターによれば、かゆみ対策として衣服の重要性を指摘しています。人の皮膚表面には微弱な電流が流れていて、水分が少ない化学繊維を身につけていると電気を蓄積し、それが何かの拍子で放電されると皮膚への痛みやかゆみを誘発するとしています。逆に水分量の多い天然繊維、なかでも綿やシルクは蓄電することが少なく、さらに吸湿性や通気性に優れているため肌触りに優れ、かゆみの誘発が起きにくいとされています。
「肌トラブルを解消するかゆみをなくすための正しい知識」
毎日新聞出版 順天堂かゆみ研究センター(著)