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素材について

<b><font size="2">天然繊維の代表格、タフで身近な存在 <br></font><font size="4">綿(コットン)</font></b>天然繊維の代表格、タフで身近な存在 
綿(コットン)

日本における衣料用繊維の約4割は占める綿(コットン)は、シャツやデニム、肌着、コットンガーゼなど、色々な製品に使われています。その理由は、天然繊維でありながら丈夫で吸湿性があり、染色しやすい点にあるといえるでしょう。デメリットはシワになりやすく縮みやすい点があげられます。「オーガニックコットン」は、3年以上合成化学物質を使用していない農地で育てられたもので、環境面からも高い評価を受けています。

-特徴-

●吸水性・通気性に優れている

ポリエステルなどの化学繊維と比べるとはるかに優れた吸水性を持っています。そのため静電気が起こりにくく乾燥しがちな時期でも身に付けやすい特徴があります。吸水した水分は外部に発散されるため、通気性が良く四季を通じて快適に利用できます。

●柔らかい肌触り

綿繊維は紡ぐ強さによって柔らかくしたり硬くするなど用途に合わせた風合いに仕上げることができます。

●丈夫で耐久性がある

他の天然素材に比べて水に強いため、お手入れがしやすく長持ちします。耐熱性にも優れておりアイロンをかけても縮みにくい特徴があります。

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#コットン

<b><font size="2">冬も夏も気持ちいい、ふわっと温かい羊の糸<br></font><font size="4">羊毛(ウール)</font></b>冬も夏も気持ちいい、ふわっと温かい羊の糸
羊毛(ウール)

ウールには「カシミヤ」 「アルパカ」といった獣毛も含まれますが、大抵は羊から取れる羊毛を指しています。なかでもウール製品の約50%を占めるメリノ種は、繊維が柔らかくて細いのに丈夫で耐久性に優れています。天然素材のウール生地は合成繊維では味わうことの出来ない、「繊維が生きているような」特徴を持った素材です。

-特徴-

●シワになりにくい

ウール生地は弾力性と反発性がある生地で、シワになりにくい特徴があります。また、シワになっても蒸気を当てると簡単に戻すことができます。

●優れた吸放湿性

ウールはコットンの約2倍程度の吸湿性と放湿性があります。熱伝導率も低いので冬は暖かく、夏は涼しく着用できます。

●汚れがつきにくい

繊維自体には吸湿性がありますが、表面は人の髪のキューティクルと同じようなエピキューティクルという薄い膜で覆われていて、これが水を弾いて泥水などの汚れをつきにくくしています。また、繊維は水分を含んでいるので、静電気を起こしにくく、チリやホコリを寄せ付けにくくしています。

●抗菌と消臭機能

天然の抗菌作用によって、菌の増殖を防ぎ、防臭効果もあります。

-デメリット-

●お洗濯に注意が必要。

水洗いすると縮んで硬くなり、繊維同士が絡み合うフェルト化現象が起きてしまいます。また、毛玉ができやすいので、ご家庭ではネット洗いがおすすめです。

●虫に食われやすい

絹と同様に動物性繊維は虫に食われやすい特徴があります。

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#ウール

<b><font size="2">上品な艶と弾力のある肌触り、繊維の女王<br></font><font size="4">絹(シルク)</font></b>上品な艶と弾力のある肌触り、繊維の女王
絹(シルク)

絹は、蚕(かいこ)の繭から作られるタンパク質の天然繊維です。皮膚のタンパク質構造に近いことから「第二の皮膚」と呼ばれることも。軽くて柔らかい肌触り、夏は涼しく冬は暖かい、静電気が起きにくいなど、いくつもの魅力を持った素材ですが、繊維が細いため摩擦に弱く、紫外線で変色したり虫に食われやすいなどの短所もあります。

-特徴-

●上品な光沢となめらかな肌触り

絹の繊維断面は3角形のために光が当たると乱反射し美しい光沢を放ちます。また、天然繊維の中で唯一長繊維であるため肌触りがよく、なめらかな風合いに仕上がります。

●素肌に優しい

18種類のアミノ酸で構成されているため、人間の肌成分と似ています。そのため肌への刺激も少ないです。化学繊維が苦手な方、肌トラブルを抱えている方にもおすすめです。

●吸湿性・放湿性に優れる

吸湿性に優れているため、夏はサラサラとした着心地を維持することができます。さらに、糸の内部にある空間が保温効果を高めるため、冬は暖かさを保ってくれます。

●静電気を起こしにくい

帯電しにくく、静電気が起こりにくいのでホコリを寄せ付けません。抗菌効果もあり、衛生的です。

●紫外線から肌を守る

シルクは約90%もの紫外線を吸収すると言われており、肌を守ってくれる効果があります。

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#シルク

<b><font size="2">芯が強いのにさらっとしていて清々しい<br></font><font size="4">麻</font></b>芯が強いのにさらっとしていて清々しい

非常に古くから織物に使われてきた麻は種類が豊富で、日本では亜麻・苧麻が「麻」と表示できます。

-特徴-

●吸湿性・吸水性に優れている

吸湿すると強度が増します。接触冷感、清涼感があり、夏の衣服に好まれる。

●丈夫で汚れにくい

清潔感 速乾性 しなやかさ

-デメリット-

染まりにくい シワになりやすい 摩擦されると白化しやすい

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#麻

<b><font size="2">原料は木材、絹をめざしてつくられた人工の絹糸</font><br><font size="4">レーヨン</font></b>原料は木材、絹をめざしてつくられた人工の絹糸
レーヨン

レーヨンは木材パルプから取れる植物原料に薬品加工をして作られる「再生繊維」の一つ。ポリエステルやナイロンのように石油から作られる「合成繊維」とは違い、加工処理をすれば自然に帰すことができる環境にやさしい素材です。

-特徴-

●滑らかな肌触り

レーヨンは、とても細いくて長い糸を紡いで作られるため、軽さと柔らかさ、そしてさらっとしたドライな心地良さを兼ね備えています。

●上質な光沢感

「光る糸」がネーミングの由来となったレーヨン。シルクのような透明感のある光沢を持ち、ドレープ性にも優れています。

●通気性に優れている

通気性・吸湿性に優れているため、清涼感があります。消臭効果もあるため、さらっと着用できる春夏はもちろん、一年を通して活躍します。

●価格が手頃

シルクと同様の特長を持ちながら、手ごろな値段で購入できるのも魅力です。

-デメリット-

●摩擦に弱くシワになりやすい

液体などをこぼして濡れた際に強くこすって拭き取ろうとすると、摩擦で白くなることがあります。乾いた布に吸い込ませて乾かすようにしましょう。

●水に弱く縮みやすい

水分を含むと糸が太くなり、糸同士の引っ張る力が強くなって縮みやすくなります。一度縮むと元に戻らないため、水濡れには注意が必要です。

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#レーヨン

<b><font size="2">ジャブジャブ洗えてすぐ乾き、シワにならない</font><br><font size="4">ポリエステル</font></b>ジャブジャブ洗えてすぐ乾き、シワにならない
ポリエステル

世界で最も生産されている化学繊維、ポリエステル。細い孔がたくさん空いたノズルから溶解したポリエステルを繊維状に押し出し、空気で冷却して作られています。強度・耐熱性・寸法安定性に優れていて、比較的安いコストでつくられますが、静電気が帯電しやすい・繊維自体に吸水及び吸湿性がないなどのデメリットもあります。

-特徴-

●強度が高く、耐久性がある

化学物質を高温で融解して一本の長い繊維(長繊維)を作り出します。1本1本の糸が丈夫で切れにくく摩擦にも強いため耐久性に優れています。

●シワになりにくい

元の形に戻ろうとする力があるのでシワがつきにくく、中温設定のアイロンの温度に耐えられるなど、お手入れしやすいのが特徴です。

●害虫などに影響されにくい

ポリエステルなどの化学繊維は、害虫の被害を受けづらいと言われています。

●吸水性及び吸湿性がないので、乾きが早い

繊維の中に水分が入り込まず、水分率がほとんど0に近いため、水や汗が生地に触れたときに拡散して蒸発します。この速乾性により、綿にあるようなべたつき感を抑え、サラサラな着心地を維持してくれます。

●UVカット

紫外線を遮断するため、スポーツシーンなどで重宝されます。

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#ポリエステル

<b><font size="2">細くて強く、ストッキングの素材としても有名</font><br><font size="4">ナイロン</font></b>細くて強く、ストッキングの素材としても有名
ナイロン

元々は女性用のストッキングとして商品化された世界で最初の合成繊維「ナイロン」。そのキャッチフレーズは「クモの糸より細く、シルクより美しく、鉄より強い」。ナイロンはその後も進化を続け、現在は他の合成繊維に比べても摩耗に強く、軽くて洗濯による劣化が少ないことから、スポーツウエアやバッグ、傘などに重宝されています。ただ、熱に対しては非常に弱いというデメリットもあります。

-特徴-

●軽いのに丈夫、摩擦に強い

天然繊維はもちろん、同じ化学繊維のポリエステルと比較しても強度は高く、ハードな使用に耐えられます。また、軽いため、アウトドア用品やスポーツグッズなどに多用されています。

●弾力性に富み、耐久性が高い

ナイロン素材は、圧をかけたら元に戻ろうとする弾力性が高いため、しわになりにくいといった特徴があります。また、引っ張っても破れにくく、水や油にも強いです。

●お手入れがしやすい

吸湿性が低く、早く乾くので洗濯が簡単。虫食いの被害にあう可能性も低いです。万が一カビが生えた場合も、酸素系漂白剤やエタノール液などで落とすことができます。

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#ナイロン

<b><font size="2">ふんわり柔らかい、ウールに似た合成繊維</font><br><font size="4">アクリル</font></b>ふんわり柔らかい、ウールに似た合成繊維
アクリル

アクリルは、ポリエステルやナイロンと共に3大合成繊維と呼ばれています。ふんわり柔らかく、弾力性に優れていてウールに似た性質を持っていますが、吸水性に弱く、毛玉や静電気が発生しやすいというデメリットもあります。

-特徴-

●ふんわりと柔らかい

アクリルは、合成繊維の中でもボリュームがある素材なので、ふんわりと柔らかく、弾力性に優れています。また、ウール特有のチクチクした肌触りが無いので、敏感肌の方や子供も安心して使用することができます。

●保温性に優れている

ウールと同じように繊維内に空気をたくさん含むことで、保温性に優れた素材になっています。ただし、保温性の高さではウールの方が優れています。

●シワになりにくい

繊維に弾力性があるのでシワになりにくく、回復力にも優れているため、多少のシワであれば水分を含ませることで元に戻すことができます。

●色合いがきれい

染色性に優れているため、カラーバリエーションが豊富です。また、退色性にも優れているので、日焼け・色落ちしにくい特徴も持っています。

●虫食いやカビなどの影響を受けにくい

冬物衣類の困りごとの一つに虫食いやカビの影響があります。合成繊維であるアクリルは影響を受けにくく、保管もしやすいです。

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#アクリル

<b><font size="2">天然ゴムの代替品、伸縮するので身体にフィット</font><br><font size="4">ポリウレタン</font></b>天然ゴムの代替品、伸縮するので身体にフィット
ポリウレタン

1940年頃ドイツで開発されたポリウレタンは5~10倍の伸縮性を持つゴムのような繊維です。このポリウレタン繊維・素材を衣類に数%使うだけでストレッチの効いた衣服や肌着がつくれます。ただし、経年劣化がしやすい、寿命が短いなどのデメリットもあります。

-特徴-

●ゴムのような伸縮性がある

天然ゴムの代替品として開発されましたが、温度や湿度の急激な変化にあっても性能が安定しています。伸縮性に富んでいるため、身体にフィットしやすく、多少のサイズ差があっても着ることができます。

●衝撃強度が高い

縦、横の引っ張りに強く、ちぎれにくいこともメリットです。衝撃に関しては気を遣いすぎずに安心して使えます。

●他の素材と混ぜて使える

コットンをはじめ、レーヨン・ポリエステルの異素材との相性も良く、様々な素材と配合されています。

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#ポリウレタン

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